【インドネシア語講座 #6】否定文の作り方 ― ワロン(warung)で注文してみよう
インドネシアで「ご飯を食べに行こう」と言えば、まず頭に浮かぶのが warung(ワロン) です。warung とは個人経営の小さな店のことで、食堂から日用品店まで幅広く使われる言葉です。中でも warteg(ワルテグ) と呼ばれる庶民食堂は、おかずがガラスケースにずらりと並び、好きなものを指差して選ぶスタイルが特徴。今回はこの warung / warteg での注文場面を題材に、インドネシア語の 否定文の作り方 を学びましょう。
以下はwarung での注文や会話を想定した独自例文です。4種類の否定語(tidak / bukan / belum / jangan)の使い分けを確認してください。
1. Saya tidak mau nasi goreng. (私はナシゴレンは要りません。) 2. Ini bukan warung biasa, ini warteg. (ここは普通のワロンではありません、ワルテグです。) 3. Makanannya belum datang. (料理がまだ来ていません。) 4. Jangan tambah sambal terlalu banyak! (サンバルを入れすぎないで!)
※ 上記はすべて学習用に作成した独自例文です。
ポイント1: 4つの否定語の使い分け
インドネシア語には否定語が4つあります。日本語の「〜ない」に相当しますが、何を否定するかによって使い分けます。
| 否定語 | 否定する対象 | 日本語のイメージ | 例 |
|---|---|---|---|
| tidak | 動詞・形容詞 | 〜しない / 〜ではない(状態) | Saya tidak makan.(食べない) |
| bukan | 名詞 | 〜ではない(もの・人) | Ini bukan teh.(これはお茶ではない) |
| belum | まだ〜ない | まだ〜していない | Saya belum makan.(まだ食べていない) |
| jangan | 禁止 | 〜するな / 〜しないで | Jangan pergi!(行くな!) |
覚え方のコツは次の通りです。
- tidak → 動詞・形容詞の前に置く。英語の not / don't に近い。
- Warung itu tidak mahal.(あのワロンは高くない。)
- Saya tidak suka pedas.(辛いのは好きではない。)
- Dia tidak datang hari ini.(彼は今日来ない。)
- bukan → 名詞の前に置く。英語の not + 名詞に近い。
- Ini bukan nasi padang.(これはナシパダンではない。)
- Dia bukan pemilik warung ini.(彼はこのワロンのオーナーではない。)
- Itu bukan sambal, itu saus tomat.(それはサンバルではない、トマトソースだ。)
- belum → 「まだ〜していない」を表す。tidak と違い、将来的にはする可能性を含む。
- Saya belum pesan.(まだ注文していない。)
- Warteg itu belum buka.(あのワルテグはまだ開いていない。)
- Saya belum bayar.(まだ支払っていない。)
- jangan → 禁止・命令の否定。「〜するな」「〜しないで」。
- Jangan duduk di situ!(そこに座るな!)
- Jangan lupa bayar.(支払いを忘れないで。)
- Jangan makan terlalu cepat.(早食いしないで。)
ポイント2: 否定の疑問文への答え方
インドネシア語の否定疑問文への答え方は、日本語と同じで、英語とは逆です。
例:
| 質問 | 答え |
|---|---|
| Tidak mau makan?(食べたくないの?) | Ya, tidak mau.(うん、食べたくない。)→ 日本語と同じ |
| Tidak mau makan?(食べたくないの?) | Tidak, saya mau makan.(いや、食べたい。)→ 日本語と同じ |
英語では \"Don't you want to eat?\" に \"Yes\" で答えると「食べたい」という意味になりますが、インドネシア語では日本語と同じく \"Ya\"(うん)= 相手の質問を肯定 = 「食べたくない」です。
もう一つ例を見てみましょう。
- Belum makan?(まだ食べてないの?)
- Belum.(うん、まだ。)
- Sudah.(いや、もう食べた。)
belum で聞かれたら belum / sudah で答えるのが自然です。
ポイント3: 日常会話での省略
書き言葉では tidak を使いますが、日常会話では短縮形がよく使われます。
| 書き言葉 | 日常会話 | 例 |
|---|---|---|
| tidak | nggak / gak / enggak | Saya nggak mau.(要らない。) |
| tidak apa-apa | nggak apa-apa | Nggak apa-apa.(大丈夫。) |
- Saya nggak lapar.(お腹空いてない。)
- Gak usah pakai sendok.(スプーンは要らないよ。)
- Enggak, terima kasih.(いいえ、結構です。)
bukan や belum には省略形はなく、そのまま使います。
| 単語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| warung | 小さな店・屋台・食堂 | Warung ini murah dan enak.(この食堂は安くておいしい。) |
| warteg | ワルテグ(庶民食堂) | Saya sering makan di warteg.(私はよくワルテグで食べる。) |
| mau | 〜したい・〜が欲しい | Kamu mau minum apa?(何を飲みたい?) |
| makanan | 食べ物・料理 | Makanan di sini enak sekali.(ここの料理はとてもおいしい。) |
| tambah | 追加する・加える | Mau tambah nasi?(ご飯おかわりする?) |
| sambal | サンバル(唐辛子ソース) | Sambalnya pedas sekali!(このサンバルはとても辛い!) |
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