#9 時間表現

レベル: 初級1

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今日の題材

インドネシア語を学んでいると、besok は「明日」、kemarin は「昨日」と覚えますよね。しかし、実際のインドネシア人の会話では、besok が「明日」を意味しないことが頻繁にあります。「besok main ke rumah ya!(今度うちに遊びに来てね!)」と言われて翌日行ったら、誰もいなかった...なんて笑い話も。今回は、辞書の意味と実際の使い方のギャップが大きい「時間表現」を学びましょう。



例文

A: Kapan kita jadi pergi ke Bandung?\ B: Besok lah, santai aja.\ A: Besok itu hari apa? Senin?\ B: Ya, pokoknya besok-besok. Belum tahu tanggalnya.\ A: ... Jadi bukan besok besok?

※ これは独自例文です(学習用に作成したオリジナルの会話)

日本語訳

A: バンドン旅行、いつ行くことになったの?\ B: そのうちね、気楽にいこうよ。\ A: 「そのうち」って何曜日?月曜?\ B: だから、そのうちそのうち。まだ日にちはわかんないよ。\ A: ...じゃあ「明日」の「明日」じゃないんだ?

この会話のポイントは、besok が「明日」ではなく「そのうち・今度」という意味で使われていることです。さらに besok-besok と繰り返すと「いつかそのうち」とさらに曖昧になります。



文法の説明

ポイント1: besok と kemarin の本当の意味

辞書で引くと besok =「明日」、kemarin =「昨日」と出てきます。しかし日常会話では、もっと広い意味で使われます。

単語辞書の意味日常会話での意味
besok明日明日 / 今度 / そのうち / 近い将来
kemarin昨日昨日 / この前 / 最近 / 少し前に

例文:

明確に「明日」「昨日」と言いたいときは、時間帯を付けます:

表現意味
besok pagi明日の朝
besok sore明日の夕方
besok malam明日の夜
kemarin pagi昨日の朝
kemarin sore昨日の夕方
kemarin malam昨晩

時間帯を付けると「本当の明日・昨日」の意味に限定されます。逆に言えば、besok / kemarin 単体で使うときは文脈で判断する必要があります。


ポイント2: 曜日と月

インドネシア語の曜日と月は英語に似ているため、比較的覚えやすいです。

曜日(Hari):

インドネシア語日本語覚え方
Senin月曜日← アラビア語 al-Ithnayn(2番目の日)が語源
Selasa火曜日
Rabu水曜日
Kamis木曜日
Jumat金曜日← イスラム教の集団礼拝の日
Sabtu土曜日← Saturday に近い
Minggu日曜日← 「週」という意味もある

月(Bulan):

インドネシア語日本語英語との対応
Januari1月January
Februari2月February
Maret3月March
April4月April
Mei5月May
Juni6月June
Juli7月July
Agustus8月August
September9月September
Oktober10月October
November11月November
Desember12月December

月は英語とほぼ同じスペルなので、英語を知っていればすぐ覚えられます。


ポイント3: 日付の言い方

日付は tanggal + 数字 + 月 + 年 の順番で表します。

インドネシア語日本語
tanggal 17 Agustus 19451945年8月17日(独立記念日)
tanggal 1 Januari 20262026年1月1日
tanggal 25 Desember12月25日

例文:

※ 日常会話では年を省略することが多いです。


ポイント4: 時間帯の表現

インドネシア語では1日を4つの時間帯に分けます。日本語の「午前・午後」とは区切り方が異なるので注意しましょう。

時間帯意味おおよその時間
pagi夜明け〜11時頃
siang11時〜15時頃
sore夕方15時〜18時頃
malam18時〜夜明け前

時刻の言い方:

「jam + 数字」で時刻を表します。

例文:



基本単語

単語意味例文
besok明日・今度・そのうちBesok kita jalan-jalan.(今度遊びに行こう。)
tanggal日付Tanggal berapa hari ini?(今日は何日?)
hari日・曜日Hari ini hari Senin.(今日は月曜日です。)


応用単語

単語意味例文
kemarin昨日・この前Kemarin saya ke pasar.(この前市場に行った。)
bulanBulan depan saya pulang.(来月帰ります。)
jam時・時計Sekarang jam berapa?(今何時?)
pagiSelamat pagi!(おはようございます!)
malamSampai jumpa besok malam.(また明晩会いましょう。)


豆知識

インドネシアには jam karet(ゴム時間)という有名な言葉があります。jam は「時間・時計」、karet は「ゴム」。つまり「時間がゴムのように伸び縮みする」という意味で、約束の時間に遅れることが社会的に許容される文化を指します。待ち合わせに30分〜1時間遅れるのは珍しくなく、結婚式の招待状に書かれた開始時刻に行くと、まだ準備中...ということも。これはインドネシア社会の「人間関係を優先する」価値観と結びついており、文化人類学者はインドネシア人が「多元的時間感覚(polychronic time)」を持つ文化だと分析しています。ただし近年はビジネスシーンを中心に時間厳守の意識も高まっており、若い世代では jam karet を恥ずかしいと感じる人も増えています。


この記事はインドネシアの文化・生活に関する話題を題材に、インドネシア語の文法を解説したものです。


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