#40 複合語・慣用句

レベル: 中級2

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今日の題材

インドネシアには peribahasa(ことわざ) という豊かな言語文化があります。マレー語の伝統から受け継がれたことわざは数百以上あり、日常会話やスピーチ、文学作品の中で今も使われています。また、体の部位を使った慣用句(idiom)や、二つの単語を組み合わせた複合語(kata majemuk)もインドネシア語の大きな特徴です。

これらの表現を知ることで、より自然でネイティブらしいインドネシア語が使えるようになります。今回は複合語・慣用句・ことわざを学びましょう。



例文

以下はすべて独自例文です(実在の記事からの引用ではありません)。

1. Orang tua saya selalu mengatakan, "Sedikit-sedikit, lama-lama menjadi bukit." Artinya, usaha kecil yang terus-menerus akan membuahkan hasil besar. (私の両親はいつも「塵も積もれば山となる」と言っていた。つまり、小さな努力を続ければ大きな成果になるという意味だ。) 2. Dia harus pergi ke rumah sakit karena sudah dua hari sakit kepala, tapi dia keras kepala dan tidak mau periksa. (彼は二日間頭痛が続いているので病院に行かなければならないが、彼は頑固で診察を受けたがらない。)


文法の説明

ポイント1: 複合語(kata majemuk) ― 二つの単語を組み合わせて新しい意味を作る

インドネシア語の複合語は、二つの単語を並べて一つの意味を持つ語を作ります。元の単語の意味から推測できるものと、できないものがあります。

意味が推測しやすい複合語:

単語A単語B複合語意味
mata(目)hari(日)matahari太陽
rumah(家)sakit(病気)rumah sakit病院
tanah(土地)air(水)tanah air祖国
kereta(車両)api(火)kereta api列車
kamar(部屋)mandi(入浴する)kamar mandi浴室・トイレ
kamar(部屋)tidur(寝る)kamar tidur寝室

意味が推測しにくい複合語:

単語A単語B複合語意味
orang(人)tua(古い)orang tua親 / 年配者
mata(目)pelajaran(学習)mata pelajaran科目・教科
buah(果物)tangan(手)buah tanganお土産
sapu(箒)tangan(手)sapu tanganハンカチ
air(水)mata(目)air mata

例文(独自例文):

注意: 複合語の語順を入れ替えると意味が変わります。


ポイント2: 慣用句(idiom) ― 体の部位を使った表現

インドネシア語には体の部位を使った慣用句が多くあります。直訳すると意味が分からないので、そのまま覚えましょう。

慣用句直訳実際の意味
naik darah血が上がる怒る・激怒する
panjang tangan手が長い泥棒・盗癖がある
besar kepala頭が大きい傲慢な・うぬぼれた
keras kepala頭が硬い頑固な
ringan tangan手が軽い(1) よく手伝う・勤勉 (2) 暴力的(すぐ手を出す)※文脈で判断
murah hati心が安い気前が良い・寛大な
tinggi hati心が高い傲慢な・高慢な
rendah hati心が低い謙虚な
berat hati心が重い気が進まない・つらい
buah bibir唇の実話題の的

例文(独自例文):


ポイント3: よく使う表現・ことわざ(peribahasa)

ことわざは日常会話やスピーチでよく引用されます。代表的なものを覚えましょう。

ことわざ直訳意味(日本語の近いことわざ)
Sedikit-sedikit, lama-lama menjadi bukit少しずつ、やがて丘になる塵も積もれば山となる
Tak kenal maka tak sayang知らなければ愛せない知ることが愛の始まり
Air beriak tanda tak dalam波立つ水は浅い印騒がしい人は中身がない(空き樽は音が高い)
Berakit-rakit ke hulu, berenang-renang ke tepian上流へは筏で、岸辺へは泳いで苦あれば楽あり
Di mana bumi dipijak, di situ langit dijunjung踏む地にて天を仰ぐ郷に入っては郷に従え
Seperti air di daun talasタラスの葉の上の水のよう優柔不断・一貫性がない

例文(独自例文):

ことわざの使い方のコツ:



基本単語

単語意味例文
matahari太陽Matahari terbenam di barat.(太陽は西に沈む。)
rumah sakit病院Dia bekerja di rumah sakit.(彼は病院で働いている。)
orang tua親 / 年配者Orang tua saya tinggal di Surabaya.(私の両親はスラバヤに住んでいる。)
tanah air祖国Saya cinta tanah air.(私は祖国を愛している。)
air mataAir matanya mengalir deras.(彼女の涙がとめどなく流れた。)
buah tanganお土産Jangan lupa beli buah tangan.(お土産を買うのを忘れないで。)
keras kepala頑固なAdik saya keras kepala.(私の弟は頑固だ。)
rendah hati謙虚なPemimpin yang baik harus rendah hati.(良いリーダーは謙虚であるべきだ。)
naik darah怒るJangan naik darah, tenang dulu.(怒らないで、まず落ち着いて。)
peribahasaことわざPeribahasa mengandung nilai budaya.(ことわざには文化的な価値が含まれている。)


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応用単語

単語意味例文
matahari太陽(mata+hari=目+日)Matahari terbit dari timur.(太陽は東から昇る。)
kerja sama協力(kerja+sama=仕事+同じ)Kerja sama kita berhasil.(私たちの協力は成功した。)
terima kasihありがとう(terima+kasih=受け取る+好意・贈り物)Terima kasih banyak!(どうもありがとう!)


豆知識

インドネシア語の複合語は2つの単語を組み合わせて新しい意味を作ります。mata(目)は特に多くの複合語を生み出します。matahari(太陽=目+日)、mata-mata(スパイ=目+目)、mata pelajaran(科目=目+学習)、mata uang(通貨=目+お金)。語源を知ると覚えやすくなります。


この記事はインドネシアの文化・生活に関する話題を題材に、インドネシア語の文法を解説したものです。


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