#19 自動詞・他動詞の分類

レベル: 初級2

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今日の題材

ここまでに ber-(#16)、meN-(#17)、di-(#18)の3つの接頭辞を学びました。これらは動詞を作る接頭辞ですが、作られる動詞が 自動詞(目的語を取らない)か 他動詞(目的語を取る)かは接頭辞によって異なります。

この違いを整理することで、インドネシア語の文の構造がクリアに見えるようになります。今回は、日常生活の動作を題材に、動詞の自他を体系的に学びましょう。



例文

以下はすべて独自例文です(実在の記事からの引用ではありません)。

1. Dia berjalan ke sekolah. (自動詞) (彼は学校へ歩いていく。) 2. Dia membaca buku. (他動詞) (彼は本を読む。) 3. Buku itu dibaca oleh dia. (受動態) (その本は彼によって読まれる。) 4. Pintu itu terbuka. (自動詞・状態) (そのドアは開いている。)


文法の説明

ポイント1: 接頭辞と自動詞・他動詞の関係

接頭辞動詞の種類目的語
ber-自動詞取らないberjalan(歩く)、berbicara(話す)
meN-他動詞取るmembaca buku(本を読む)、menulis surat(手紙を書く)
di-他動詞(受動態)主語が目的語の役割Buku dibaca.(本が読まれる。)
ter-自動詞(状態・偶然)取らないPintu terbuka.(ドアが開いている。)

覚え方のコツ:


ポイント2: 同じ語根から自動詞と他動詞を作る

インドネシア語の面白いところは、同じ語根に異なる接頭辞を付けると自動詞にも他動詞にもなることです。

語根ber-(自動詞)meN-(他動詞)意味の違い
mainbermain(遊ぶ)memainkan(演じる・操る)自分で遊ぶ vs 何かを操る
kerjabekerja(働く)mengerjakan(作業する)働く vs 仕事を片付ける
bicaraberbicara(話す)membicarakan(話題にする)話す vs 何かについて話す
jalanberjalan(歩く)menjalankan(運営する・動かす)歩く vs 何かを動かす

例文(独自例文):


ポイント3: 目的語が取れるかどうかで判断する

自動詞か他動詞かを見分ける最も簡単な方法は、動詞の後ろに目的語(名詞)が来るかどうかです。

動詞目的語自他
Dia tidur.tidur(寝る)なし自動詞
Dia duduk di kursi.duduk(座る)なし(di kursiは場所)自動詞
Dia membeli buku.membeli(買う)buku(本)他動詞
Dia menulis surat.menulis(書く)surat(手紙)他動詞
Buku dibeli oleh dia.dibeli(買われる)なし(bukuが主語)受動態

注意: 接頭辞がない動詞(語根のまま)も多く存在します。

日常会話では meN- を省略して語根だけで使うことが非常に多いですが、文法的には meN- が付く他動詞です。



基本単語

単語意味自/他例文
berjalan歩く自動詞Saya berjalan ke pasar.(市場まで歩いた。)
berbicara話す自動詞Dia berbicara dengan teman.(彼は友人と話す。)
bekerja働く自動詞Ayah bekerja setiap hari.(父は毎日働く。)
membaca読む他動詞Saya membaca koran.(私は新聞を読む。)
menulis書く他動詞Dia menulis surat.(彼は手紙を書く。)
membeli買う他動詞Ibu membeli sayur.(母は野菜を買う。)
tidur寝る自動詞Adik sudah tidur.(弟はもう寝た。)
duduk座る自動詞Silakan duduk.(どうぞお座りください。)


応用単語

単語意味例文
memainkan演じる・操るDia memainkan piano.(彼はピアノを弾く。)
mengerjakan作業するSaya mengerjakan PR.(私は宿題をやっている。)
menjalankan運営するDia menjalankan bisnis kecil.(彼は小さなビジネスを運営している。)


豆知識

インドネシア語の動詞の自他の区別は、日本語話者にとって実は理解しやすい概念です。日本語でも「歩く」(自動詞)と「読む」(他動詞)の区別があるように、インドネシア語も同じ考え方で分類できます。

面白いのは、接頭辞を変えるだけで同じ語根から自動詞と他動詞を作れること。jalan(道)から berjalan(歩く=自動詞)と menjalankan(運営する=他動詞)が生まれます。接辞のパターンを知っていれば、知らない単語でも「これは自動詞だから目的語は来ない」「これは他動詞だから次に名詞が来るはず」と予測できるようになります。


この記事はインドネシアの文化・生活に関する話題を題材に、インドネシア語の文法を解説したものです。


📚 もっと深く学びたい方へ

接辞による自他の変換は、実はもっと多くのパターンがあります。meN-kan と meN-i の違い(中級で学習)も自他の概念と深く関わっています。

→ 有料記事では、実際のメディア記事の中で動詞の自他を見抜く練習を行います。


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