千月堂 インドネシア語講座

【インドネシア語講座 #1】bukan~melainkan構文とber-接頭辞 ― バティック文化の記事で学ぶ

インドネシアを代表する伝統工芸「バティック(batik)」を取り上げます。バティックとは、ろうけつ染めの技法で作られる布地のことで、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。単なる「模様のある布」ではなく、インドネシア人にとってはアイデンティティそのものです。今回はこのバティック文化を題材に、「bukan~melainkan」構文と「ber-」接頭辞を学びましょう。


以下は学習用に作成した独自例文です(メディア記事からの引用ではありません)。

Batik bukan sekadar kain bermotif, melainkan warisan budaya yang memiliki makna mendalam. (バティックは単なる模様のある布ではなく、深い意味を持つ文化遺産である。)
Setiap daerah di Indonesia memiliki batik bermotif berbeda yang mencerminkan budaya lokal. (インドネシアの各地域は、地元の文化を反映した異なる模様のバティックを持っている。)

この2つの文には、今日学ぶ3つの文法ポイントがすべて含まれています。


ポイント1: bukan ~ tetapi / melainkan ~(「~ではなく~だ」)

インドネシア語で「AではなくBだ」と言うときに使う構文です。bukan は名詞・名詞句を否定するときに使います(動詞・形容詞の否定は tidak)。

構文意味ニュアンス
bukan A tetapi BAではなくBだ日常会話でよく使う
bukan A melainkan BAではなくBだ書き言葉・フォーマル

例文:

インドネシア語日本語
Ini bukan teh, tetapi kopi.これはお茶ではなく、コーヒーです。
Dia bukan guru, melainkan dokter.彼は教師ではなく、医者です。
Batik bukan sekadar kain, tetapi seni.バティックは単なる布ではなく、芸術です。
日常会話では tetapi を使うのが自然です。 melainkan はニュース記事やスピーチなど、かしこまった場面で使われます。会話で melainkan を使うと少し堅い印象になります。
注意: 動詞・形容詞を否定する場合は bukan ではなく tidak を使います。 - Dia tidak tinggi, tetapi pendek.(彼は背が高くなく、低い。) - Saya tidak suka nasi goreng, tetapi suka mi goreng.(私はナシゴレンが好きではなく、ミーゴレンが好きだ。)

ポイント2: ber- 接頭辞

ber- は動詞や形容詞を作る接頭辞で、「~を持つ」「~の状態にある」という意味を加えます。

語根ber- + 語根意味
motif(模様)bermotif模様がある
beda(違い)berbeda異なる
warna(色)berwarna色がある
asal(出身)berasal出身である
nama(名前)bernama~という名前である
bahasa(言語)berbahasa~語を話す

例文:

インドネシア語日本語
Kain ini bermotif bunga.この布は花の模様がある。
Batik dari Solo berbeda dengan batik dari Yogya.ソロのバティックはジョグジャのバティックとは異なる。
Saya berasal dari Jepang.私は日本出身です。
Dia bernama Andi.彼はアンディという名前です。
音の変化に注意! 語根が r で始まる場合、ber- の r が脱落します。 - rasa → berasa(感じがする)※ ber-rasa ではない - renang → berenang(泳ぐ)
日常会話のポイント: ber- 動詞は自動詞(目的語を取らない)が多いのが特徴です。「彼は英語を話す」は Dia berbahasa Inggris ですが、くだけた会話では Dia bisa bahasa Inggris(彼は英語ができる)のように言うこともあります。

ポイント3: yang(関係代名詞)

yang は英語の who / which / that にあたる関係代名詞で、名詞を後ろから修飾する節をつなぎます。インドネシア語では非常に頻繁に使われます。

構文意味
名詞 + yang + 動詞/形容詞~する(名詞)/ ~な(名詞)

例文:

インドネシア語日本語
kain yang indah美しい布
batik yang terkenal di dunia世界で有名なバティック
warisan budaya yang memiliki makna mendalam深い意味を持つ文化遺産
orang yang membuat batikバティックを作る人
ポイント: 日本語では「美しい布」と前から修飾しますが、インドネシア語では kain yang indah と後ろから修飾します。この語順は非常に重要です。

インドネシア語意味例文
batikバティック、ろうけつ染めSaya membeli batik di Solo.(私はソロでバティックを買った。)
kain布、生地Kain ini halus sekali.(この布はとても滑らかだ。)
motif模様、柄Motif batik ini sangat indah.(このバティックの模様はとても美しい。)
bermotif模様があるBaju bermotif bunga itu mahal.(花柄の服は高い。)
sekadar単なる、ただのIni bukan sekadar hobi.(これは単なる趣味ではない。)
melainkan~ではなく(書き言葉)Bukan masalah uang, melainkan waktu.(お金の問題ではなく、時間の問題だ。)
warisan遺産Batik adalah warisan nenek moyang.(バティックは祖先の遺産だ。)
budaya文化Budaya Indonesia sangat beragam.(インドネシアの文化はとても多様だ。)

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